土を触ることはありますか。
人類の発展の原因の1つは狩猟採集生活から農耕・牧畜を始めたことだと何かで読んだ記憶があります。
土を耕し、種をまき、やがて花が咲いて実がみのるということから何かを学んだのかもしれません。
何かをとってくることではなく、作り出すことを学んだと言ってもよいのかもしれません。
フェニックスキッズ宮交シティでは芋掘りをしました。
いきなり芋を掘るのではなく、先生が劇を通して芋はどういったものなのか、ツタを手がかりに土を掘れば取れることを子供達に伝えます。
そこから宮交シティの2階テラスに移動して芋掘りをしました。
土の感触も楽しんでもらうために「今日はたくさん手を汚していいからね」と先生が言うと、子どもたちは待ちきれない様子でした。
芋を見るのもはじめての子供もいます。
土を触るのに慣れていないのか、泣いてしまう子供もいます。
ですが、先生たちが一緒に掘ることで少しづつ慣れていき掘った芋を徐々に触って最後は手で持つこともできました。
3歳以上の子供たちは掘るだけではなく、重さや大きさにも興味があるようで掘り出した芋の大きさや重さを話してくれました。
掘った芋はそれぞれ袋に入れてお家に持って帰ります。
園に戻るときに「こんなに重いよ」と誇らしそうに袋を抱える子どもたちがとても印象に残ります。
土を掘り、黒くなった子どもの手を汚れているととることもできます。
しかし、土を触る以上のことを感じているかもしれません。
何かを見つけるのかもしれません。
子どもの手を見て何と声をかけるのか、我々大人が試されている気もします。
土で遊ぶ子供を見ていると、とるのではなく時間はかかっても作り出せるようになってほしいと願ってしまいます。
考えすぎでしょうか。