・「時代の流れが早いなぁ」
・「スマホは色々なことができるけどLINEとネットサーフィンが中心」
・「世の中に便利なものが多すぎて使いこなせてない」
ここ数年で、このようなことが当たる方は、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思っています。
私もですが、昭和や平成に生まれ育ってきた保護者の方々に、
今の日本を予測できた方はどのくらいいるでしょうか。
・当たり前のようにスマートフォンを持っている
・音声だけで家電が起動してくれたり音楽を再生してくれたりする
・駅で改札を通過するときには電子マネーをタッチするだけ
今の日本ではそれが当たり前のことでも、当時の私たちからすると、考えられないことが沢山ありますよね。つまり、気付いたら当たり前になっていることは世の中には沢山あります。
ただそれは、昔に限ったことではありません。
こうしている今も私たちの知らないところで新しい当たり前が沢山できています。
それは社会やサービスだけではありません。
子どもの成長・教育においても同じことが起きています。
「 小学校の必修科目に英語!? さらにプログラミングも!? 」
と、驚いた方は多いのではないでしょうか。
今の子どもたちが大人になる頃の、日本の当たり前は、どうなっているか予測がつきません。
『今まで当たり前と思われてきたことが今では違う』ことは沢山あり、
企業主導型保育園もそのうちの一つです。
ただ企業主導型と言っても、今はあまり馴染みがなく、多くの親御さんたちに色々と誤解が生まれています。
「認可を受けていないけど、この保育園に子どもを預けて大丈夫なの?」
と感じている方が多くいらっしゃるのが現状です。
弊社の悩みは、まさにそこにあります。
企業主導型保育は認可保育園と同レベルの監査を受けていて、ほぼ同じ基準の中で運営を行っています。つまり、何も問題はないのです。
ただそこのイメージはなかなか変えることができず、毎年3月になると「認可が受かったので辞めます」という保護者様もいらっしゃいます。
しかし最近では、企業主導型の保育園に興味を持つ方々が増えてきているのも事実です。
一人でも多くの方々にそう感じていただけるためにも、私たちフェニックスキッズは日々、保育の中で工夫を凝らしています。
先日、弊社のフェニックスキッズ・ウエスト代表の施設長戸田と一緒に取材を受けたので紹介させていただきます。
私たちが思う保育観やフェニックスキッズの良さなど思いを述べさせていただきました。
目次
施設長の保育観について
|記者
小川さんが施設長として大切にされていることを教えてください。
|小川
弊社のコンセプトでもある『子どもが主役の保育園』を目指しています。
独自のITツールやプロジェクターを活かし『子どもがワクワクし楽しむことがそのまま成長や学びにつながる環境』を作っています。
『子どもが主役の保育』という考え方を、どのように現場で体現できるか、現場の保育士と考え方や想いをすり合わせ保育をしています。
試行錯誤しながらもチーム保育を大切にしています。
保育理念 “個を伸ばす” とは?
|記者
保育理念“個を伸ばす”について実際の保育にどのように取り入れていますか?
|小川
フェニックスキッズ・イーストの保育園の大きな特徴として、『ゆるやかな担任制』をとっているということが言えます。
通常の担任制の場合、クラスごとに担任がついてクラスの子どもを保育するのが一般的です。
フェニックスキッズ・イーストは小規模保育園ということもありますが、全ての職員が全園児のことを理解して保育ができるようにしています。
担任制の場合、お迎えの時などに保護者様に何か質問や相談をいただいても、担任しか答えることができないということもありますね。
しかし、全職員が全園児のことを理解していればそんな心配はありません。
とは言っても、乳児期は特定の保育士と過ごすことも愛着形成を築く上でとても大切なことです。
そのため状況に合わせ、必要に応じて担当制を取り入れる場合もあります。
例えば特に配慮が必要な子の食事の時は、食事を介助する保育士が毎回変わるのを避けるため、担当の保育士がつくようにしたりする、などです。
基本的に全職員が子どもたち一人ひとりの個性をしっかり把握し、必要な場面には担当制も取り入れる。
このようにとりこぼしがないよう丁寧に保育をすることが、“個を伸ばす”ことにつながると考えています。
|記者
保護者の方にとっても安心感につながりますよね?
|小川
そうですね。
実際に卒園や退園をする時に「安心して預けられました」という嬉しい声をいただけていますね。
保育士に意識して実践してもらっていること
|記者
現場の保育士さんに意識して実践してもらっていることや伝えていることはありますか?
|小川
10箇条の職員心得です。
職員の心得の内容は全て、人として当たり前のことが書いてありますが、保育をする上で大切なことです。
“当たり前のことを当たり前にすること”は大人でも完璧にできる人はなかなかいないと思います。
保育士には迷った時や悩んだ時は、必ず10箇条に立ち戻って考えるよう伝えています。
そこに全ての答えがあります。
職員での共通事項なのでチーム保育をする上で大切な柱になります。
企業主導型の強み・魅力について
|記者
企業主導型保育園だからこその強みは何だと思いますか?
|小川
全部で3つあると思っています。
・親子で出勤ができること
・認可保育園と同じ安心の基準の中で柔軟な対応ができること
・認可保育園と比べると融通が利きやすいこと
家庭環境・状況はさまざまです。決して何でもOKという意味合いではありませんが、認可保育園よりも柔軟に対応しやすい点がメリットだと思います。
他園と比べてフェニックスキッズの良さとは?
|記者
たくさん保育園がありますが、フェニックスキッズだからこその良さってなんだと思いますか?
|小川
さまざまなツールを使って、楽しみながら学べる(成長できる)ことですね。
保育指針に沿った独自のカリキュラムを使って、
子どもが、
『ワクワクする』
『やってみたい』
『楽しい』
と思える保育がフェニックスキッズでは実践できていると思います。
ICT化の良さとは?
|記者
たくさんの保育園でICT化が進んできていると思いますが、独自のシステムを取り入れている御社からするとICT化の良さはなんだと思いますか?
|小川
弊社の場合は、自分たちが作ったシステムを実際に保育現場で使っているのが最大のメリットになります。
『現場に優しく誰でも使いやすいシステム』を自分達で企画して実際に作って保育園に導入しています。
使ってみて生まれる現場からの意見や指摘をすぐに改善できるのも弊社の強みになっています。
|記者
中には、「IT系が苦手です」という声も沢山ありますよね?
|小川
はい、「私にも使えるか不安…… 」という声もありますが、皆さんが思っているイメージよりもシステムはシンプルです。
苦手という方には「スマホで何かしらの会員登録をしたことがある人であれば、システムも問題なく使える」と伝えています。
そもそも使うのは保育のプロである保育士と保護者様。
使う人が使いづらいICTは、どんなに高性能でも導入する意味がないと思っています。
今の日本にどんな保育環境が必要だと思うか?
|記者
スケールが大きい話になりますが、今の日本にどんな保育環境が必要だと思いますか?
|小川
柔軟性ですね。
『さまざまな家庭環境がある中で、必要なところに手が届く』
そんな存在でありたいと日頃から思っています。
こうあるべき論や前例にとらわれるのではなく、
今、目の前で起きていることに対して柔軟に理解し対応する力が保育現場にも必要だと思います。
保護者の方の中には、
「もっとこうしなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」
という方もいらっしゃると思います。
そんな方々に、
「そんなに頑張らなくていいんだよ」
「保育園と二人三脚で一緒にやっていきましょう!」と
そんな言葉を伝えることができる保育士と保育園が必要だと思います。